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![]() 1997.2.21〜24 剣潭海外青年活動中心 |
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プログラム |
2月21日(金)
来賓挨拶:姜萬吉(高麗大学教授)/町田忠昭(中国人強制連行を考える会、元・鹿地亘救援会) 法要(処刑地跡)
「開会の辞・東アジアの冷戦と国家テロリズムに関する若干の問題提起」 [2]姜萬吉(高麗大学教授) 「韓国国家テロリズムの現代史的背景」 [3]井上清(京都大学名誉教授) 「東アジアにおける冷戦と日本」 [4]金城睦(弁護士・元沖縄弁護士会会長) 「沖縄と台湾」 [5]徐勝(立命館大学講師) 「民衆主体の冷戦終結をめざして」
「冷戦・内戦構造下における戦後国民党によるボナパルティズム国家の形成」 〔コメント〕金正起(西原大学教授) [2]徐仲錫(成均館大学教授) 「冷戦と開発独裁」 〔コメント〕藤永壮(大阪産業大学助教授) [3]林哲(津田塾大学助教授)「東アジア冷戦と朝鮮における政治的暴力の起源」 〔コメント〕郭承敏(沖縄大学教授) [4]浦崎成子(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)「沖縄の女たちの経験」 〔コメント〕陳光興(清華大学副教授)
[2]王暁波(世新伝播学院教授) [3]藍博洲(ルポライター) [4]金栄訓(済州道議会4・3特別委員会委員長) [5]鄭寿萬(5・18光州遺族会長) [6]川満信一(琉球大学講師)
〔コメント〕松沢哲成(東京女子大学教授) [2]杜継平(北京人民大学博士課程)「世界システムの観点からみた台湾独立運動の過去と未来」 〔コメント〕朴聖■(宮坂キリスト教センター研究主事) [3]田村紀之(東京都立大学教授)「開発体制の二類型」 〔コメント〕陳玉璽(香港浸会大学教授) [4]劉進慶(東京経済大学教授)「恐怖政治下の収奪経済とその反動的性格」 〔コメント〕朴光周(釜山大学教授)
〔コメント〕冨山一郎(神戸市外国語大学助教授) [2]金淳泰(放送大学教授)「韓国の人権現実と国家暴力機構」 〔コメント〕加藤裕(弁護士) [3]水野直樹(京都大学助教授)「植民地時期の治安法と冷戦体制」 〔コメント〕藍博洲(ルポライター) [4]朴元淳(弁護士) 「冷戦時期のアジアにおける人権侵害とその賠償問題」 〔コメント〕丹羽雅雄(弁護士) ●共同宣言採択
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呼びかけ文 |
台湾の民衆運動を担ってこられた方がたから、「東アジアの冷戦と国家テロリズム」をテーマとする国際シンポジウムを、1997年2月に台湾・台北で開催するという提起がなされました。このシンポジウムは、台湾の地で政治犯として34年余りの獄中生活を強いられ、闘いぬかれた林書揚氏と、韓国において獄中生活を送られた徐勝氏をはじめ、多くの民主人士との出会いの中で、構想されてきたものです。 1997年は、台湾の「二・二八事件」の50周年にあたります。また、1998年は韓国・済州島の「四・三人民蜂起」から50年目になります。 韓国、台湾にあっては日本帝国主義からの解放もつかのま、ふたたび米帝とそれに支援された軍事独裁政権が民族を分断し、これと闘う民衆の解放運動を弾圧し、戒厳令などの無法な白色テロルの、長期にわたる支配を行ってきました。民衆の側に多くの血が流され、無数の犠牲者がうまれました。この歴史の真実は、強権的な支配体制の下では語りつぐことさえ抑圧され、永いあいだ、闇に葬られてきました。 しかし、今や、それぞれの地でこの歴史を掘り起こし、受難者の大義を明らかにし、民衆の歴史のなかに正しく復権する取り組みが始まっています。シンポジウムは、これを大きく発展させ、東アジアでの冷戦の意味を明らかにし、「ポスト冷戦」にまつわる幻想的言説を正そうとするものです。 このシンポジウムは、私たちに、非常に大きな課題をつきつけていることを自覚しつつ、東アジアと日本の、新たな歴史を展望するために、この呼びかけに応え、成功に力をつくしていきたいと考えます。 言うまでもなく、日本は沖縄をはじめ、アジアへの侵略と略奪を通じて、自国の「近代化」を強行してきた歴史をもっています。戦後冷戦体制下においても、日本は米国帝国主義の側にたち、日米安保体制によって民族分断に加担し、アジア民衆の解放の願いに敵対してきました。韓国、台湾の軍事独裁政権を援助し、みずからの植民地支配と戦争責任の免罪をはかり、朝鮮戦争をも経済復興に利用しながら、その経済力をもって、再びアジアへの経済侵出を行ってきました。 冷戦体制は、日本軍国主義の清算を中断させ、歴史的責任を免罪させることによって、それに先行する50年以上にわたる、日本のアジア侵略の歴史を継続させることになりました。私たちは、一世紀にわたる侵略の歴史をとらえかえし、引き続いているアジア民衆への略奪と犠牲の歴史に対決せねばなりません。 そのためにも、戦後50年を経た今こそ、冷戦体制のもとに、分断・抑圧された民衆の歴史を掘り起こし、共有し、新たな民衆の歴史をつくっていく営みに、積極的に参加していきたいと考えます。 このような思いを抱いて、私たちは国際シンポジウムに呼応するため「日本事務局」を結成しました。 まず、私たちが取り組んだことは、賛同していただく輪を大きく広げていくことでした。そして、シンポジウムへ向けて日本から、報告者を派遣すること、必要な財政分担をになうことでした。また、国際シンポジウムへの理解と認識を深めるための、報告者の先生がたによる事前公開学習会を、毎月1回開いてきました。 このシンポジウムは、この2月に台湾・台北で開催されるだけでなく、1998年韓国・済州島で、1999年日本で、2000年には韓国・光州でと、継続していくことが計画されています。とりわけ、1999年日本での開催予定は、大きな事業となり、さらに多くの人たちとの共同作業が必要となるでしょう。 これからもよりいっそう、一人でも多くの皆さんのご意見、ご賛同、ご協力、そして事務局活動、および学習会へのご参加を、心からお待ちしております。また、日本事務局では、昨年11月に国家テロリズムに関する資料集『白色テロル 日本と台湾、アジアの戦後史の闇−50年代に迫る』を発行いたしました。なお、第1版はすでに在庫無しとなり、現在第2版の印刷中です。1月末には発行できる予定ですので、別紙「出版のご案内」をごらんのうえ、お申しこみください。 1997年1月6日 国際シンポジウム「東アジアの冷戦と国家テロリズム」日本事務局日 |
公開学習会 |
第1回 1996年10月10日 大阪市立弁天町市民学習センター [報告]田村紀之 [コメント]梁官洙 第2回 1996年11月15日 アピオ大阪 [報告]林哲 [コメント]藤永壯 第3回 1996年12月15日 京都部落解放センター [報告]井上清 [コメント]藤目ゆき 第4回 1997年1月10日 大阪市立弁天町市民学習センター [報告]水野直樹 [コメント]近藤正己 |
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